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PHALAENOPSIS【ヒロアカ】

第20章 outbreak of war~achillea~


『・・・今,廻さんは戦闘中よ。後,そこの人の言うことは聞けません。追いかけるなら切島君一人になるから無理でしょ。大人しくここにいてください,乱波さん,また廻さんに戦えるように依頼するからここから出ないように見張っといてくださいね』
「おっ姉御はわかってるな!ここは任せとけ,この赤髪気に入ったしな」
そう言って乱波はファットガムが菜緒の所に行けないようにし菜緒はもう一度先ほど入った部屋から出て行った
「おい!乱波くん止めんといてくれ!」
「無理だな,姉御のお願いだからな」
「さっきから,姉御とか姐さんとか何言っとるねん」
「お前らはそこまで情報得てないのか?」
「なんのことや」
「オーバーホールと姉御はよろしく毎晩やってるぞ。まぁ姉御はなんとも思ってなさそうだけど,オーバーホールは本気だな」
「っつ!なんちゅうことや。あの子はここでもか」
「知らんが。まだここでオーバーホールとの方がマシだとは言ってたがな」
「・・・」
ファットガムはこの現状でも走り去っていった彼女に何もできない状態に悔しさを覚えるも,この状態で切島を一人にしておくのは得策ではないこともわかっていたため菜緒が言うことも理解できた。
だが,こうもなにも出来ないものかと納得できない気持ちは大きくなる一方だった
「あの子はここまでしても何にそんな必死なんだ」
「さぁな,恐らくえりって子を助けたいんじゃねぇか」
「なんやて」
「一回あの子が逃げたのに姉御が絡んでたからな。いつもなら殺されるがオーバーホールは殺さなかったしな」
「なんちゅうことを」
「姉御はいつ死んでもいいんだとよ。もう十分生きたと言ってたぞ」
「まだ16の女の子やで!そんなこれからやのに」
「さぁな。まぁ姉御のその覚悟にオーバーホールは惚れてるみたいだし,姉御も色々覚悟はできてるみたいだしな」
「そんな,あんまりや」
そうやって乱波はファットガムに組の現状を話した。
天蓋が叫んで止めるのも無視して。
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