第19章 who is that girl~muscari~**
『えっ?』
「俺はただその恩を返したかっただけなんだ
ヤクザは終わったて言われた社会を
再び裏社会を締めるそれが本来の俺の目標だ
組長は恩人だ
英雄気取り病人どもが親父を隅に追いやった
なのなら親父は道から外れたことはやるなって
なんでだよ
こんな俺でも助けてくれる親父をあいつらは
あの病人共はただ目の前にある被害にあった奴しか助けれねぇ
けど、親父は、どんなに落ちぶれようが手を差し伸べてくれたんだ」
『・・・だから眠らせたんですか』
「あぁ、成功するまでは眠らせて、その後起こす予定だった」
『何で私をここに?』
「好きになった女だ。見せるのは当たり前だ」
『・・・。私も、私を拾った人がいました』
「・・・・」
『その人には感謝しても仕切れないくらいの恩があって幸せになってほしいと思っています』
「なら、俺の気持ちがわかるだろ」
『少しは・・・けど、本当にこれが親父さんが望んでいたことなんですか?』
「つっ!」
『すみません。出過ぎた真似をしてしまいました』
「いや、お前が言いたい事もわかるが、俺は決めたんだ」
『・・・そうですか。私はここに来て仕事をしろと言われたのでそれに従います』
「俺の女になる気はないということか?」
『そうですね。殺しますか?』
「いや、そんな死に急いでるやつ殺しても楽しくないんでな。これからも菜緒の力は必要だ」
『・・・わかりました』
そう言って治崎はもう一度菜緒を抱えていつものようにベッドに戻り寝た
菜緒はそっと抜け出し
ふとこの話を聞いて酒坂を思い出したが
会いたいと言う気持ちもあるが
もー連絡を取る勇気さえなくなっており
自分の目の前で何人もの人が治崎に殺されても何も出来ない自分を知られたくないという気持ちだった
そして菜緒は
いつものように部屋でえりを逃す算段をたてた