第12章 next day〜peacock~
そう菜緒は自分に言い聞かせたとき
落ち込んだ菜緒を励ますかのように電話が鳴った
菜緒は名前を確認し笑って電話にでた
『もしもし,消太さん。休憩ですか?』
「あぁ,出るのが早かったな」
『ちょうど見ていたところだったんです。けがはどうですか?』
そう電話の相手は相澤だった。
仕事の休憩を理由に短時間だけ菜緒にちょくちょく電話をしていた
「もう大丈夫だ。包帯も全部とれる」
『それならよかった』
「・・・なんかあったか」
『え?』
「いや。そんな気がしただけだ。気にするな」
『ふふ。ありがとうございます。』
「あぁ。今日は何してたんだ」
『友達のお祝いでご飯作って食べましたよ』
「そうか」
『ハンバーグ作ったんですけどね,うまくいってよかったです』
「それは良かった。今度俺にも作ってほしいがな」
『え?なんでですか』
「怪我の回復祝」
『無理やりですね』
「そうだな。ただ菜緒の手料理が食べたいだけだからな」
『・・・おいしくないですよ』
「それは,俺が決めることだ。暫く仕事で電話が出来ない,また,落ち着いたら連絡するしanemoneへも向かう。悪いがじゃぁまたな」
『え~⁉』そう言った時には電話は切れていた。
そう言いながらも菜緒の気分は晴れ笑顔だった