第12章 next day〜peacock~
菜緒の去っていく姿を見送り轟は母親の病室へ戻った。
「お帰り。菜緒ちゃん送ってくれてありがとう」
「いや,俺がしたかったことだからいいよ」
「それならよかった。いい子でしょ」
「あぁ」
「冬美も妹みたいて言って可愛がってるみたい。2人で出かけたりするみたいだしね」
「姉さん妹欲しいて言ってたしな」
「そうね」
そこで会話は途切れ無言が続いたが
「・・・母さん,俺ヒーローになるよ。今まで母さんの力だけでて思ってた。けど俺が氷と炎両方もって俺の力だって認めてくれた友達ができたんだ。だから,母さんは今は見るのが辛いかもだけど,俺は氷も炎も使うよ」
「・・・そっか。それはとても素敵なヒーローになれそうね」
冷は笑顔だった
「今まで見舞いに来れなくてごめん」
「いいのよ,気にしないで。これから,たくさん来てくれるんでしょ」
「あぁ」
「菜緒ちゃんと3人で話すのも楽しいわね」
「あぁ。・・・菜緒も俺だけの個性て言ってくれたんだ」
「菜緒ちゃんらしいわね」
「姉さんが,菜緒のこととても綺麗な子て言ってたけど本当に綺麗だった」
「そうね。菜緒ちゃんは綺麗ね。あんなに性格も可愛いんですものモテモテでしょうね」
「モテモテの意味は知らないけど,彼氏いないって」
「あら?そうなの。よかったじゃない」
「よかったのか?」
「だって菜緒ちゃんのこと気に入ったんじゃないの」
「気に入った?」
「あら?一目惚れだと思ったけど私の勘違いだったかしら」
「一目惚れ?そうなのかな。」
「まぁそれは焦凍にしかわからないけど,まぁ今は気になる女の子くらいなのかもね」
「?そうだな」
「私も娘が出来て,冬美も妹が出来るって大歓迎よ。夏君はちょっと嫉妬するかもしれないけど」
「なんの話をしてるんだ,母さん」
「ふふ。秘密よ」
そう言って今までの溝を埋めるように菜緒が帰った後も二人で話した