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【黒子のバスケ】帝光の天使(中学校編)

第1章 プロローグ ー天使は飛び立つー


橘律という人間は、とある大病院を経営する家の娘として生まれた。
ひと回り歳の違う兄がいたため、跡取りとしてではなく可愛い愛娘として誕生を喜ばれた。
可愛がられてやや箱入りに育てられたが、周囲の愛情を一身に受け、純粋で真っ直ぐに育った。

律は物心ついた頃から親の経営する病院に出入りしていた。
いつもニコニコしている律は病院の中ではアイドルのような存在で、どこに行っても可愛がられた。
律は患者のところを回っては、話をしたり、トランプに花札、将棋やオセロなどで遊んでもらったし、お礼にマッサージや身の回りの世話をせっせとしていた。

いろんな人を見て、
いろんな傷病を見て、
いろんな治療を見て。

そんな律は子どもながらに自分本位な考えも持たず、自分もみんなに何かしたい、してあげたいと当たり前に思うような人間になった。

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