• テキストサイズ

【鬼滅の刃/煉獄】冬来たりなば春遠からじ

第4章  わっしょい



その時、ドヤドヤと急に廊下が賑やかになり、ふすまの向こうから「失礼するぞ」と声がかけられた。

「どうぞ」

と、しのぶが返事をすると、スラリとふすまが開き、煉獄杏寿郎が入ってきた。

あっ、煉獄さん、と咲が思うのと同時に、杏寿郎の後ろからさらにもう一人の男が入ってくるのが見えた。

「あら、不死川さんもご一緒だったのですね」

しのぶの言葉に咲は、この人が不死川実弥さんか、と思い、まじまじとその姿を見つめる。

大きくはだけられた胸元には無数の傷跡があり、顔面にも同じ様な傷跡がいくつもあった。

見える限り体中傷だらけで、そでまくりした腕にも大きな傷跡が見えた。

ほんのりと赤みがかった灰色の髪は逆立つように天を向いており、三白眼ぎみで大きく見開かれた瞳は……こんなことを思うのは失礼だとは分かっているが、やや狂気じみて見えた。

有り体に言えば、怖そうな人だと思った。

/ 525ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp