• テキストサイズ

【鬼滅の刃/煉獄】冬来たりなば春遠からじ

第3章  おはぎと抹茶



「考えたのですが、最近になって義足が外れてしまうということは、もしかしたら咲の体が成長したことで、大きさが合わなくなってきたのかもしれませんね」

いつの間にか薬品棚の方に行っていたしのぶが、小さな白い貝殻を持って戻ってきた。

「新しい義足の作成を依頼しておきましょう。それが完成するまでの間は、対症療法になってしまいますが塗り薬で対処しましょう」

そう言ってしのぶは、持ってきた白い貝殻を咲の手にそっと乗せる。

「ここに塗り薬が入っています。義足に当たって赤くなっているところに塗れば、少しは楽になるはずです」

「ありがとうございます、しのぶさん!」

貝殻を受け取ると、咲はパッと立ち上がった。

それから急にキョトンとした顔になって、義足のついた右足を見下ろした。

「あれ?」

/ 525ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp