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【鬼滅の刃/煉獄】冬来たりなば春遠からじ

第20章  番外編 其の壱【R18含む】



それは、

杏寿郎のせっかくの行動を恥ずかしく思ってしまったことへの罪悪感。

杏寿郎への強い愛情。

その杏寿郎を謝らせてしまったという申し訳なさ。

咲は杏寿郎に飛びつくと、ズズイッと身を乗り出して言った。

「杏寿郎さんが謝られる事など何一つありません!私のことを想ってしてくださったこと、感謝の気持ちしかありません!ちょっとは…恥ずかしいですが、それよりも私は嬉しく感じています!」

そう言って咲は強く杏寿郎に抱きつく。

「咲…ありがとう」

飛び込んできた咲に、心底ホッとしたような表情を浮かべて、杏寿郎は咲の体を抱きしめる。

互いに抱きしめ合ってしばらくの間ホワホワとしてから、頬を少し赤らめた咲がおずおずと杏寿郎の胸から顔を上げて聞いた。

「…その内容には男性に対する手管もありますか?」

「う、うむっ!一応は聞いた!」

杏寿郎もつられて赤くなる。

「そうですか…!では今度、是非私にもご教授くださいね」

頬を赤くしながらもニコッと咲が微笑みかけると、杏寿郎はもう何とも言えないくらい顔を緩ませて嬉しそうに笑ったのだった。

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