第20章 番外編 其の壱【R18含む】
咲を突きながら杏寿郎の口からも、
「くっ…うっ…あぁ、咲、咲…っ!!」
と声が漏れ出る。
杏寿郎に抱え込まれるようにしっかりと両腕で抱きすくめられて、強く何度も突き上げられる。
その抱擁は苦しいくらいだったが、その苦しさもまた幸福を感じさせてくれるのだった。
杏寿郎の動く速度が、最高潮に早くなった。
「あっ、あっ、あっ、あっ、きょう、じゅろっ、さっん…っ!!」
「あ…ぁっ、くぅっ…咲っ…!!」
全身を包んでいる快感が、何かにつまみ上げられるかのようにぎゅううっと高まっていくのを感じる。
「あぁっ……!!」
と、果てたのは二人同時であった。
咲の秘部はぎゅううっ、という強い収縮と弛緩を繰り返す。
その収縮に合わせて、杏寿郎のものもビクンッビクンッと痙攣している。
杏寿郎は「はぁっ…!!」と息を吐くと、咲の首に顔をうずめるようにして倒れ込んだ。
その全身からは、まるで湯気が立ち上っているかのような熱気が発せられていた。
しばし脱力していた二人だったが、ようやくその収縮と痙攣が収まってくると、一足先に回復した杏寿郎が、咲を包み込むように抱きしめた。
それから、汗だくになった顔を見合わせてちゅっと軽い口づけをすると二人はにっこり笑う。
そうしている間にも、まだ咲の中にいる杏寿郎自身がむくむくと大きくなっていき、咲はその感覚を敏感に感じ取る。
「もう一度、良いだろうか?」
と聞く杏寿郎に、
「はい…何度でも」
と、頬を赤らめながら咲は頷いたのだった。