• テキストサイズ

【鬼滅の刃/煉獄】冬来たりなば春遠からじ

第20章  番外編 其の壱【R18含む】



ドクンッドクンッと、挿し込まれた杏寿郎のものが自分の内側で脈打っているのを鮮明に感じる。

ぴったりと合わさった胸から伝わって来る心臓の鼓動。

自身の体を包み込むように回された逞しい腕。

目の前にある筋肉で盛り上がったむっちりとした大きな肩に咲はうずめるように顔を寄せると、汗でしっとりする肌に口づけた。

(この肌の感触が、好き)

杏寿郎の腕と匂いに包まれて、もう言葉にできないくらい幸せな気持ちの中で咲は目を閉じる。

「咲、痛くはないか?大丈夫か?」

「はい、まったく問題ありません。…気持ち良いです」

恥ずかしかったが、照れながらも咲はしっかりと気持ちを伝えた。

「そうか…!」

その言葉に、ぱあっと杏寿郎の顔には晴天のような笑顔が浮かぶ。

「では、少しずつ動いていくぞ」

「はい」

ゆっくりと杏寿郎が腰を引いていき、軽く一度突き上げた。

その瞬間、ビリビリッと痺れるような快感が咲の腹の底から脳天までを一気に駆け抜ける。

「あぁっ…!!」

咲は思わずぎゅっと杏寿郎の体にしがみついた。

「大丈夫か?」

「ひゃ、ひゃい…」

すでに腰砕けの状態で言葉が上手く出てこない咲は、必死にコクコクと頷く。

「うむ…では…」

そう言って杏寿郎は二度、三度と突き上げ始めた。

徐々に速度を上げていく腰の律動。

「あぁっ、んっ、ん、んんっ!!」

気持ちよすぎて、幸せすぎて涙が出てくる。

涙でぼやけながらも、見上げる位置にある杏寿郎の顔を見つめると、必死な顔をして顎から汗を滴らせているのが見えて、咲はますます涙が出てくる。

少し眉を寄せながら、はっはっと呼吸を荒くしている杏寿郎の真剣な顔を見ていると、咲の中にはゾクゾクとした快感が次から次へと湧いてきて、目の前がチカチカと明滅した。

/ 525ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp