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【鬼滅の刃/煉獄】冬来たりなば春遠からじ

第20章  番外編 其の壱【R18含む】



「そんなに可愛いことを言っていると、食べてしまうぞ」

そう言って貪るような口づけを落とした。

「ふっ!んっ、んんっ…!」

息もできないような激しい接吻に、腕の下に組み敷かれた咲がジタバタともがく。

その小さな体を閉じ込めてしまうように抱きすくめると、杏寿郎はその細い脚の間に体を滑り込ませた。

太ももの内側までぐっしょりと濡らしたその中心に、すでに回復している己をあてがうと、杏寿郎はまっすぐに咲を見つめて言った。

「咲、行くぞ」

「はい」

ごくんと小さく喉を鳴らして頷いた咲は、ぬぬっ、とゆっくり杏寿郎のものが自身を押し開いて入ってくるのを、その腕に抱かれながら感じた。

いつもだったらここでメリメリという裂かれるような感じがするのだが、今日はそれが全くしない。

ただただ、大きくて熱いものが自分の中にゆっくりと挿入されてくるのを感じる。

それと同時に、腹の奥の方から、湧き上がるような甘い痺れが昇ってくるのも感じていた。

その痺れは、脳の奥の方を、胸の奥の方を、もはや体のあらゆる部分を包み込み、咲の全身を快楽の膜で包み込んでしまった。

ぬぬぬぬ、と止まることなくゆっくりと自身の体を押し開いて侵入してくる大きなものが、ある地点でぬぷんっと峠を越えた。

そしてそこから先は、決して痛くは無かったが己を押し開いてくるような圧迫感が和らぎ、まるで導かれるようにして滑らかに奥へと進んでいった。

そんな感覚に喘いでいる内にお尻の方に何かふにゃんと柔らかくて少しだけひんやりする丸いものを感じて、目の前にある杏寿郎の形の良い唇が「全部、入ったぞ」と言った。

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