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【鬼滅の刃/煉獄】冬来たりなば春遠からじ

第7章  不死川は…おはぎが好きなのか…



「しかし、こうやって皆で揃って食事をするというのは、滅多にないのではないか?」

悲鳴嶼が少し目に涙を溜めながら嬉しそうに言う。

「確かにそうですね!もっと皆で集まりましょうよ!」

甘露寺もそれに同意の声を上げる。

隣に座っている甘露寺の元気な声に、咲もニコニコと微笑みながら、ぐるりとテーブルを見渡した。

そうそうたる顔ぶれだ。

先ほどの様に、柱合会議の休憩などで茶菓子程度をつまむことはあっても、この様に柱が集まって食事をするというのは、先ほど悲鳴嶼が言った通りほとんど無いことなのだろう。

全柱の担当隠として、一般隊士達と比べたら会う頻度の高い咲でも、柱がこんな風にして集まっているところは見たことがない。

(そう言えば…、さっきは何を注文するか決めるのに気が行ってしまってあまり分からなかったけど、杏寿郎さんと不死川さんが何か話していたような…)

そう思って咲はチラリと、少し離れたところに座っている杏寿郎を見た。

その視線にすぐに気づいた杏寿郎は、ニコッと白い歯を見せて太陽のような笑顔を向けてくる。

(うっ…カッコイイ)

咲は胸が跳ね頬が熱くなるのを感じたが、慌てて自分も笑い返した。

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