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【鬼滅の刃/煉獄】冬来たりなば春遠からじ

第7章  不死川は…おはぎが好きなのか…







柱全員を招集して行われる柱合会議は、鬼殺隊本部、当主の産屋敷邸にて半年に一回行われている。

咲と義勇は、前日にせっせと作り上げた大量のおはぎを入れたお重を持って、産屋敷邸へと参上したのだった。

二人の手には、五段になったお重がそれぞれ二つずつぶら下げられている。

なにゆえそれほど膨大な量を作ったのか。

それは恋柱・甘露寺蜜璃が、その華奢な体躯に似合わず尋常ではない大食漢であるからだった。

それに、炎柱である杏寿郎もかなりの大食いである。

そんな二人に物足りない思いをさせないようにという配慮から、和菓子店でも作らないような数のおはぎを作り上げたという訳だった。

そして咲まで一緒に産屋敷邸へやって来たのは、単におはぎの運搬を手伝うためだけではなかった。

咲は非常に希少な稀血であり、万が一彼女が鬼に食われるようなことがあれば、鬼殺隊にとってかなりの脅威になる鬼が誕生してしまう恐れがある。

それゆえに、体調に変化は無いか任務で無理をしていないかなどといったことを確認するために、当主の産屋敷耀哉直々に定期的に面談をしているのである。

ただ理由はそれだけではなくて、耀哉も咲の身の上には同情しており、隠としてでも鬼を倒したいと思っているそのひたむきさに胸を打たれ、特に気にかけているのだった。

その面談に、丁度呼ばれている。

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