• テキストサイズ

どんな世界でも女神は笑う。【D.Gray-man】※停滞中

第9章 アクマを狩る少年


車椅子の男性の口から黒い息が漏れる。

その背後には先ほどのピンクの傘の持ち主。

今度は姿が見える。
かなりの肥満体型。
顎と口が非常に細長くかつ大きい。
鋭い歯は剥き出し。
眼鏡をかけた、そんな男性?


「我輩の可愛いAKUMAちゃん。もっともっと殺して進化するのです。」


そう、千年伯爵である。


「兄さーん。ただいま、兄さん。体の具合はどお?」


外からモアの声が聞こえると伯爵は消える。

モアが部屋に入ってくる。


「お帰り、モア。今日は、帰るの早いね。」


車椅子のその男性は少し片言で話す。


「兄さん、最近全然食べてないでしょ?ダメだよ、ちゃんと食べなきゃ。」

「お腹いっぱいなんだ。ごめんよ。でも、すぐに減る。」


モアは男性の前にしゃがみ込む。


「頑張って、マルク兄さん。天国の姉さんもそう願ってるわ。」


その時、外でガチャガチャ音がする。


「うわぁ、こら、暴れるなって!」


アレンと猫の声。


「こら!何やってんの!?現場へ行く気だったわね!?」

「ちょっとだけ…」

「だーめっ!」
/ 207ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp