どんな世界でも女神は笑う。【D.Gray-man】※停滞中
第8章 リナリーのお悩み相談室?
【ラビside】
オレは悩んでた。
ブックマンは中立の立場。今はたまたま教団(こっち)にいるだけ。
今後、もしかしたら伯爵側につくかもしれない。
だから、教団の人たちにあまり肩入れしてはいけないって、ジジイにいつも言われてる。
なのにオレは肩入れしてしまった。
ラビって名前は本当の名前じゃない。
今回の記録地(ログ)での名前。
49番目の名前。
最近は慣れたけど、最初の頃はラビって呼ばれても反応出来なかったし。
今までは深く考えてなかったけど、肩入れしちゃいけないってつまり、オレは人を好きになっちゃダメって事だな。って好きになってから気づいた。
オレのタイプは未亡人!
見た目がストライクの人が大好きだったのに。
なのに、未亡人でもない、ストライクでもない子を好きになっちゃった。
アユムは可愛い。
だけど、やっぱりその可愛さには幼さが残ってると思う。
オレは大人っぽい人が好きだから。
本当にタイプではない。
タイプじゃないのに好きになっちゃったってことは、オレ、相当重症。
アユムの内面にだんだんと惹かれていったってこと。
もう後戻り出来なさそう。
だからこそ悩んでる。
この想いを伝える気なんてない。しかも、周りにバレないようにしないといけない。
ジジイにバレたらこれからアユムに近づくことすらできなくなっちゃいそう。
せめて、ここにいる間は側に居たい。
側に居るって決めたから。
でも、そこで問題が発生した。
オレ、アユムはユウが好きなんだと思うんだよな。
ユウもアユムのこと嫌いじゃないと思う。
ってことはだ。
オレがアユムの側に居たらユウに悪いと思ってきた。
オレ邪魔しちゃうじゃん。
オレはアユムの側に、一方的に側に居ることしかできない。
でも、ユウなら、きっと、双方的に一緒に居て、支え、支えてもらえる。
こんなこと考え始めたら、オレはもう教団から離れたいとかまで考え始めてしまった。
マジ重症。
そこでオレは確かめることにした。
きっとリナリーならアユムの気持ちも、ユウの気持ちも知ってるかもしれない。
バレないようにしないといけない感情をわざわざ言ってまで知りたいと思った。
だから今日、リナリーに聞きに行く。