どんな世界でも女神は笑う。【D.Gray-man】※停滞中
第5章 認める。
コンコン
「はーい。」
中から声がしてしばらくしてからドアが開く。
「あれ?ラビとリナリー?どうしたの?」
「どうしたの?じゃないさ。オレ、アユムの部屋知らなかったからリナリーが連れてきてくれたんさ。」
「あ、場所言うの忘れてた。ごめん。じゃあ行こっか。ちょっと待ってね。」
アユムはそう言って部屋に引き返す。
どうやら読みかけの本を本棚にしまうらしい。
「そういえばさ、アユムは本が好きなん?」
「うん。本読むのが好きなの。」
部屋を覗くと本棚に相当な量の本が入っていた。それでもまだ空きがあるくらい大きい本棚。
「すげぇ大きいな、その本棚。」
「ん?あぁ。たくさん本買いたくてね。」
「本なら図書館にたくさんあんじゃんか。そんなに自分で買う必要なくね?」
「英語じゃなくて、日本語の本だよ。まぁ、英語のもあるけど。図書館にある日本語の本って資料みたいのばっかでつまんないの。だから自分で買おって。」
「え!?日本語?」
オレは驚いて少し身を乗り出してしまう。
「良かったら見てみる?」
「見たい!見たい!」
アユムに手招きされて中に入る。