どんな世界でも女神は笑う。【D.Gray-man】※停滞中
第19章 恐怖の心霊屋敷
それでも今ここから出られないのは確かさ。
「ねぇ、なんか、暑くない?」
「確かに、だんだん暖かくなってきたな。これもイノセンスのせいなんかな?」
どんどん上がる室温にクラクラしてくる。
こんな締め切った部屋だ。酸素もどんどん薄くなる。
「アユム、大丈夫か?」
「ダメかも。」
アユムは部屋の隅っこに座ってぐったりしてて、オレも隣に座ってぐったり。
この状態で攻撃を受けたら確実にやられる。周囲の警戒を忘れちゃダメさ。
しばらく経った。
部屋はだんだん暑くなり、陽炎が見えるような気もするさ。
もう、暑いです。
「アユム、マジへーき?」
「へーきなわけない。ラビもへーきじゃないでしょ?」
「まぁな。でも、マリが来てくれるまでは頑張んなきゃな。」
「うん。って事で近づかないでいただけます?」
「は?そんな近くねぇだろ。」
「いやいや、出来るだけ最大限に離れてほしいんですが?」
別にこんな言い合いがしたいわけじゃないんさ。ただ、暑くて暑くてイライラする。