どんな世界でも女神は笑う。【D.Gray-man】※停滞中
第19章 恐怖の心霊屋敷
【ラビside】
隣で縮こまるアユム。もしかして、雷苦手?
アユムの肩を優しくトントンと叩くと、アユムはそっと目を開けてこっちを向いた。
「どうしたんさ?雷苦手?」
オレがそう聞くと、アユムコクコクコクって頷いた。とそこで、また外が光る。音が鳴るまでがさっきよりも短い。近づいてきたか?
そんなことを思って外を見てたオレ。視線をアユムに戻すと、アユムはオレの腕にしがみ付いてた。なにこれ。可愛いすぎるんですけど。
多分相当怖いんだろう、震えてるアユムの肩をさすってあげる。アユムにこんな弱点があったなんて知らなかったさ。
「大丈夫か?」
多分大丈夫じゃなさそうだけど、一応聞いてみる。
するとアユムはめちゃくちゃ勢いよく首を横に振った。
思ってたより大丈夫じゃなさそうさ。こりゃ、どうするか。多分、どんどん近づいてきてる雷雲。音も光りもだんだん強くなるだろう。
「そだ、アユム。雷が近づいてくる前に寝ちゃえばいいさ。完全に寝たら外の音なんて気にならないだろ?」
「この状況で寝ろと?無理だよ。」
「大丈夫さ。今は静かだし、今のうちにほら。」
アユムは迷った末に、口を開いた。
「じゃあ、くっついてていい?とてもじゃないけど、1人じゃ寝れる気がしないよ。」
まさか、アユムが甘えてる!?こんな姿のアユム、多分もう一生見れない気がするさ。こんな可愛くて、上目遣いで言われたら頷くしかない。
「ありがと。」
アユムはそう言ってオレにくっついて眠り始めた。
少し経つと、規則正しい寝息が聞こえてきた。アユムが寝た後に鳴った雷は相当大きな音だったから、これが来る前に寝れて本当によかったさ。