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どんな世界でも女神は笑う。【D.Gray-man】※停滞中

第18章 キョウダイ初共同任務


洞窟の奥には、綺麗に光る大樹があった。
神田はそれを見て駆け出す。


「あの時と似てるさ。」

「あの時?」

「ほら、初めてアユムと一緒に行った任務。覚えてないんか?」

「あぁ、あれね。ラビが役立たずだったやつ。」


この洞窟で喋ると音が少し響くから、小さめの声で話した。

そのとき、神田がその大樹に触れた。
触れた瞬間に弾き飛ばされた神田はアユムたちのところまで飛ばされてきた。


「ユウ、大丈夫か?」

「あった。復活の葉だ…あった。本当にあったんだ。」


3人のあとをついてきていたフレイはそのまま木の方へと走っていく。
が、やっぱり弾き飛ばされてしまう。
フレイはそれでもお構いなしにまた突っ込んでいく。
アユムも、ラビも、神田も止めるのにまた向かっていく。
そうして、吹き飛ばされたフレイは壁に当たり動けなくなってしまった。


「六幻、抜刀!」


神田の六幻は大樹が放つエネルギーそのものを切る。


「判木」


ラビもイノセンスを発動させようとするが、大樹のエネルギーには勝てない。

そしてついに、神田が大樹を真っ二つに切った。
そこにあったのは紛れもないイノセンスだった。


「おい、それを寄越せ!ヤコブを生き返らせるには復活の葉が必要なんだ!」

「これは復活の葉ではなく、イノセンスだ。」


フレイは神田に掴みかかる。


「とにかく寄越せ!」

「違うんだ!」


神田はフレイの腕をはらう。


「イノセンスにお前の息子の命を蘇らせる力はない。諦めろ。」

「残念だけど、その通りさ。これで気がすんださ?なぜかはわからないけど、たまたまこのなんでもない木にイノセンスが宿り、葉を輝かせた。それを神話の中に出てくる木と思って、いろんな奴らが葉っぱをむしりにきたんだろうな。そのままにしてたらいずれ枯れちまう。だから人を近づかせないよう、イノセンスが吹雪を吹かせたり、熱風を起こしたりしたんさ。」

「イノセンスが守った木なんだね。」

「最後までは守りきれなかったけどな…」

「行くぞ。」


神田の声にアユムとラビは頷くと洞窟の外へと歩き出した。
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