どんな世界でも女神は笑う。【D.Gray-man】※停滞中
第18章 キョウダイ初共同任務
「やっと晴れたさー」
ラビは呑気に空を仰ぐ。
アユムもつられて上を見上げた。
その時、神田は何かを感じ取って六幻に手をかけた。
そう、神田はAKUMAが来るのを感じ取ったのだ。
「さぁ、そのイノセンスを寄越せ!」
先ほどの3体のAKUMAだ。
ラビと神田は2人で手分けして、2体のAKUMAを吹き飛ばした。
その間、アユムはフレイに怪我をさせないように後ろで待機する。
すると、1体の女のAKUMAが残り2体と融合した。
「なるほど、仲間を吸収して強くなりやがったか。」
「ユウより容赦ないさー」
「こりゃヤバそう。ぼくも手伝うよ!」
アユムは木陰にフレイを隠して戦いに参加した。
「ちっと手強くなっちったかもね!」
そのとき、フレイが神田を羽交い締めにしてしまった。余程イノセンスが欲しいらしい。復活の葉ではないのに。
AKUMAの放つ冷気がラビと神田、フレイの足元を凍らせる。
とっさに空中へ逃げたアユム1人であのAKUMAと戦わないといけないのか……
そう思ったとき、空に飛ぶティムキャンピー。
「間に合った!イノセンス発動!」
「お兄ちゃん!!」
「よかった。みんな無事ですね。くらえ!」
駆けつけたアレンはAKUMAへ攻撃を開始する。
そして、ラビと神田の足元にアレンの砲撃を当て、凍って動けなかった2人も戦いに参加し始める。
これで、4対1だ。
4人で協力して、やっとAKUMAを倒すことができた!
「頼む。あれをくれ。」
やっとのことでAKUMAを倒したというのに、フレイはまた神田にそう言ってきた。
「まだ言うか。」
「蘇らせたいんだ。息子の命を。取り戻したいんだ。もう一度…。」
フレイも必死なのだ。
「ごめんなさい。私が父さんのこと止めたから。父さんがこんなに苦しむなんて思わなかったの。だから、気の済むようにさせてあげたかった。命を蘇させる復活の葉なんてないと分かっていても。」
エルダは辛そうに俯く。
「あなたが救うべきなのは、エルダさんじゃないんですか?」
アレンの言葉にフレイも何か感じることがあるのだろう。
それでもエルダは笑っている。