どんな世界でも女神は笑う。【D.Gray-man】※停滞中
第15章 ぼくからラビへ
「アユム、この後どうするさ?アユムが帰るならオレも帰るけど、」
「え?本読んでるんじゃないの?」
「いや、もう遅いからどっちでもいいかなって。」
「でも、それまだ途中でしょ?」
ぼくはラビが手に持ってる本を指差して言った。
「アユムが帰るなら途中でもやめて帰るさ。」
そんなこと言われたら嬉しすぎるではないか、、
でもなんか申し訳ない。
「じゃあ、ラビがそれ読み終わるまで待ってるからそしたら一緒に帰ろ?」
「いいのか?」
「うん。」
「じゃあ、アユムもなんか本持ってくれば?ただ待ってるのつまんないだろ?」
「ううん。平気。待ってる。」
ぼくはいつも通り、ラビの右隣に座る。
「ラビの本覗くから。」
ぼくはラビの右側から本を覗いた。
正直言って、なんか難しくてよくわかんないけど、ぼくの目的はラビの本を覗くことじゃなくて、本を読んでるラビの顔を覗くことだから内容なんて関係ない。
「そうか?」
「うん。だから気にせずゆっくりどうぞ。」
「じゃ、遠慮なく。」
ラビはそう言って、いつもみたいに真剣な顔して本を読み出す。
ぼくはそんなラビの顔が大好きだから、いくらでも見てられる。
この時間が大好きだから。