どんな世界でも女神は笑う。【D.Gray-man】※停滞中
第15章 ぼくからラビへ
ぼくはリナリーと買い物に行ったお店であるものを見つけて、少し前のラビとの会話を思い出した。
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「あれ?ラビ、ピアスは?」
「え?ピアス?」
「うん。外したの?」
「そんなことないさ、ついてるは…ず……っ!ない!!なんで!?」
「しーー!ラビ、図書館!」
ぼくはその日、いつもみたいにラビの右側に座ってラビが本を読み終わるのを待ってたんだけど、その時にラビの耳にピアスがないことに気がついた。
どこかでなくしたみたいで、2人でいろんなところを探したけど見つからなかった。
「どうするの?」
「しょうがないさ。別にそんなに大切なものでもないから諦める。そのうち出てくるっしょ!無くしたものって忘れた頃に見つかるって言うだろ?だからそのうち出てくるのを待つさ。」
ラビはそう言ってた。だから自分でピアスを買うことはもうないんだろうと思った。
でも、ぼくは両耳にピアスをしてるラビの方が好きだなって密かに思ってた。
そんな時にリナリーと入ったあのお店でピアスを見つけた。
だからプレゼントはこれだ!って思って買っちゃったんだよね。
でもよく考えてみたら……もし、ラビがこのピアスをつけてくれたら、ぼくがあげたものを四六時中身につけてくれることになる。
そんなの嬉しすぎる。恥ずかしすぎる。嬉しいけど、それより恥ずかしいが勝つ!
でも、買ったんだからちゃんとあげるんだ!
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