どんな世界でも女神は笑う。【D.Gray-man】※停滞中
第15章 ぼくからラビへ
【ラビside】
ーラビ誕生日当日ー
今日はオレの誕生日。実はちょっと忘れてたりして。
廊下ですれ違ったはんちょに言われて初めて気づいたんさ。
急におめでとうとか言われたらびっくりするじゃんな。
嬉しかったけどな。
そういや、この前はユウの誕生日にみんなでプレゼントみたいのやったけどやってくれっかなぁ。
あ!てか、アユム、オレの誕生日知らねぇんじゃね?オレあいつの誕生日知らねぇもん。
好きな相手には祝ってもらいたかった。でも今更言えない…
どうやってさりげな〜くアユムに伝えようかを考えてゆっくりと食堂に向かった。
「ラビーー!誕生日おめでとう!」
食堂に着くと遠くからリナリーが大きな声で言いながら駆け寄ってきてくれた。
今、食堂にアユムがいたら聞こえてるんじゃね?とか思って周りを見渡してみるけどいなくてしょんぼり。
「どうしたの?せっかく祝ったのにしょんぼりしちゃって。」
「え?そ、そんなことないさ!すごく嬉しかった!!」
「そう?はい。私からの誕生日プレゼントよ。」
リナリーはそう言って掌くらいの大きさの包みをオレの手に置いた。
「開けていいか?」
リナリーが頷いたのを確認してから中身を確認してみる。すると、ちょー高級チョコレートが出てきた。
「すげー!これ高かったろ?なんか申し訳ないさ、」
「誕生日なんだからそれくらいはいいでしょ?遠慮しないで食べて!食べて!」
1つつまんで口に入れてみる。
「めっちゃうまい!ほら、リナリーも!!」
思わずリナリーに差し出す。
「ラビにあげたのに貰っていいの?」
「あったりまえー!」
2人でチョコレートを食べてからオレは朝食を食べようとカウンターに向かった。