どんな世界でも女神は笑う。【D.Gray-man】※停滞中
第15章 ぼくからラビへ
リナリーの部屋を出て2人で歩いていると前からラビが歩いてきた。団服なのを見ると、任務帰りなんだと思う。なんかいつもと違う格好なのが、なんとなーく恥ずかしく感じて思わずリナリーの後ろに隠れてしまった。
「リナリー、出掛けんのか?1人?」
「なに言ってるのよ。アユと2人よ。ほら、」
リナリーはそう言ってぼくのことをラビの目の前にズズと押し出した。
「え?アユム?え?わかんなかったさ。どうしたん、それ?」
「リナリーがやってくれた。」
ぼくの髪型を指差すラビに恥ずかしくて俯きながらぼくは言った。
「ラビ、どう?アユかわいいでしょ。」
「あ、あぁ。うん、アユムかわいいさ!」
ラビがそんなこと言うもんだからぼくの顔は多分真っ赤だったと思う。
「あ、あり…がとう。」
「おう。あ、えっと、オレもう部屋行くから、その。またな。」
なんかラビの顔も赤かった気がするけどぼくの勘違いかもしれないから言わないでおこう。
「ラビに褒めてもらえてよかったわね。」
リナリーはそう言ってぼくの手を引き歩き始めた。
「さ、行きましょ!」