どんな世界でも女神は笑う。【D.Gray-man】※停滞中
第15章 ぼくからラビへ
「よし、あとはメイクね。」
リナリーのその言葉にぼくはリナリーの顔を凝視してしまった。
よく見るとリナリーも軽くメイクをしているみたい。口元はいつもよりもピンクで潤っているし、目元もなんだっけ、アイライン?かなにかでいつもより大きい。ただでさえ大きい目なのに…どこまで大きくするつもりなのか。それにアイシャドーと言ったっけ?瞼に色が付いていた。
「その様子だと何ももってないわよね?」
ぼくはコクコクコクと頷くことしかできない。もう年頃の女の子ってなんて大変なのだろう、、、
「じゃあ私の持ってるのでやってあげるから私の部屋に行くわよ。」
またもやリナリーに引っ張られてリナリーの部屋に着いた。
「はい、完成よ。」
リナリーに渡された手鏡を覗くと、別人のようなぼくが写った。
「リナリー、あなたは天才?」
思わずこぼれた本音。
「ふふ、なにわけわかんないこと言ってるの?今度教えてあげるから自分でもできるようになるわよ。さ、街へ行きましょ!」
「うん!!」