どんな世界でも女神は笑う。【D.Gray-man】※停滞中
第14章 巻き戻しの街
「やられちゃったか。今回はここまででいいや。ま、思った以上に楽しかったよ。じゃねー」
ロードは扉を出現させるとそこから退出しようとする。
が、アレンは左腕を大砲にコンバートさせてロードの後頭部に当てる。
「撃ちなよ。優しいなぁ、アレンは。僕のこと憎いんだね。アレンのその手も兵器なんだからさ。」
アレンは泣きながらロードの言葉を思い出す。
『兵器は人間が人間を殺すためにあるんでしょ?』
『あったかいでしょ?人間と人間が触れ合う感触でしょ?』
「でも、AKUMAが消えてエクソシストが泣いちゃダメっしょ。そんなんじゃ、いつか孤立しちゃうよ?」
ロードはドアが開くとその中に入っていく。
そして顔だけで振り返り、
「また遊ぼ、アレン。」
と言ってまた歩き出す。
「今度は千年公のシナリオの中でね。」
その言葉はこだまする。
ロードが居なくなった途端に、支配者の居なくなった空間は崩れていく。