どんな世界でも女神は笑う。【D.Gray-man】※停滞中
第14章 巻き戻しの街
「キャハハハハハハハハハ!僕はヘボい人間を殺すことなんてなんとも思わない。ヘボヘボだらけのこの世界なんてだーいっ嫌い。お前らなんてみんな死んじゃえばいいんだ。神だってこの世界のDeathを望んでる。だから千年公と僕らにAKUMAを与えてくれたんでしょ。」
「そんなの神じゃない。それは、神なんかじゃない!」
「どっちでもいいよ、んなもん。」
左腕を大砲にコンバートしてロードに向ける。
「僕を殺せるの?僕は殺せないよ。」
その瞬間、AKUMA3体がアレンに襲い掛かる。アレンは壁際まで吹っ飛ばされる。
「アレンくん!!」
ミランダが叫ぶもアレンは動けない。
「その体でAKUMA3体と戦うのは無理でしょ。」
ロードはミランダを睨む。
「お前もそろそろ解放してやるよ。」
ロードは大量の蝋燭をミランダに向けて放つ。
「い、いや。助けて」
ミランダの盾になるようにアレンが覆いかぶさる。
「アレンくん?」
「動かないで」
アレンはミランダを時計に縛り付けていたものを引き裂く。
ミランダは一瞬で壁際まで逃げるが、動かなくなった血だらけのアレンを見る。
「アレン…くん?しな、死なないで。アレンくん…死なないで…!」
アレンはゆっくり振り返る。
「だ、大丈夫。」
アレンは消え入りそうな声で言うとその場に倒れた。
ミランダは思わず駆け出す。
「お前何してんの?」
ミランダはアレンを抱き、守るようにする。涙を流し震えているのにも関わらず。
「なんだ、この女。」
「なぁにやってんだぁ?」
ロードとAKUMAたちが言う。
「へへ、ほんと、何やってんの、私?」
「何やる気なのぉ?ヘボい人間に何ができるって言うの?」
「な、なにも。でも、でも私」
「バカなの?」
ロードは冷たく言い放つ。
そして蝋燭を放とうとする。
その時、時計のイノセンスが発動する。ミランダの怪我や部屋の損傷が治っていく。そう、時間を吸収しているのだ。
さらに、アレンの怪我も治っていく。
「ミランダさん、やっぱり適合者だったんですね。」
「適合者?」
「えぇ、」
ロードたちが外から見るとドーム状のものにミランダたちが囲まれていて中は見えない。