どんな世界でも女神は笑う。【D.Gray-man】※停滞中
第14章 巻き戻しの街
打開策を考え、まずは働くことにする。
アレンはお得意の大道芸で客を集めてミランダがチケットを配る。
この作戦は、『これで仕事が決まることでミランダの気持ちが前向きになれば、イノセンスの怪奇も終わるかもしれない。』と言うものだった。
ちなみになぜアレンが大道芸が得意かと言うと、マナが旅芸人だったからである。
小さい頃はアレンとアユムでピエロをやっていたのだ。
アレンの昔の話に触発されたのか、リナリーが教団に入ったときの話をした。
ミランダはみんな大変なのに自分だけと思っていたことが情けなくなり、また1人でチケットを売りに行った。
「あ、ねぇ、そこのカボチャ頭ー」
カボチャの被り物をしたアレンを呼ぶ少女の声。
「『カボチャと魔女』のチケット、どこで買えばいいの?」
ロードだ。
アレンとリナリーはロードをミランダのところへ案内しようとする。
そのとき、ミランダが持っていた売り上げ金がスリに取られたという。アレンたちはロードを置いてミランダに駆け寄る。
アレンとリナリーはまだ姿の見えたスリを追うため走り出す。
ミランダは自分のダメさ加減に嘆き始める。
「やっぱりね。結局私は何をやってもダメなのよ。なのに頑張っちゃって。バカみたい!なんで私ばっかりこうなるのよ。なんで私の時計がイノセンスなのよ。なんで私は。」
「ふーん。あんたの時計がイノセンスなんだ。」
ロードがミランダの嘆きを聞いていた。