どんな世界でも女神は笑う。【D.Gray-man】※停滞中
第14章 巻き戻しの街
所戻りミランダの家。
「リナリー!リナリー見てくださいよ、これ。ほら、すごいでしょ?時計人間!」
アレンに呼ばれてリナリーとミランダが声の方を見ると、アレンの顔と腕だけが時計から飛び出していた。
女性2人は悲鳴を上げる。
「この時計、触れないんですよ。ちょっと試しに触ろうとしたら、」
アレンは時計に触ってみる。
「ほら、」
アレンの腕はすり抜け、手を入れてる所の少し上から手の先が出てきている。
どうやら、時計が発動しているのか触れることができるのはミランダのみ。
ミランダは自分の時計のせいで街がおかしくなっているのなら、時計が壊されるのではないかという不安に駆られ、アレンに包丁を向ける。
リナリーはミランダを落ち着かせ、問いかける。
「心当たりない?時計がこうなったのには原因があるはずだわ。思い出してみて、本当の10月28日だった日のことを。」
あの日は彼女の失業回数が100回目の日だった。流石に3桁超えてくるとショックを受けるミランダ。1人涙を流して落ち込む。もう人生がどうでもよくなってきて、「明日なんか、こなくていい。」そう呟いた。
「それじゃないの?」
「イノセンスはミランダさんの願望を叶えちゃったんですよ。」
リナリーとアレンが言う。
ミランダはただ愚痴っただけなのにそんな大層なこと…
ここである憶測が立つ。
時計がミランダの願望を叶えたのならば、ミランダは適合者の可能性が高い。
そこでミランダに時計に明日になるよう頼んでもらう。でも届く新聞は10月28日のままだった。