どんな世界でも女神は笑う。【D.Gray-man】※停滞中
第14章 巻き戻しの街
【No side】
あの巻き戻しの街。あるアパートの一室。
やつれきった1人の女性がポストの新聞を取って読む。
「また10月28日の新聞。同じ記事、同じ占いコーナー。」
ガチャ
時計が8時、5分前を指す。
「8時、5分前、3,2,1」
隣から大きな音が聞こえ、女性が男性の首を窓の外に突き出している。
「あんたまたあの女と浮気したわね!!」
「まただわ。また10月28日が来てしまったわ。これで31回目。」
隣の家のやりとりを見て、涙ぐみながらその場にしゃがんで嘆く。
「どうしても抜け出せない。ありがとう、慰めてくれるの?」
女性は8時ちょうどを示し、ゴーンゴーンと鳴る時計を磨く。
「さ、綺麗にしましょうね。」
その頃、アレンたちは2手に分かれて街を調査することになっていた。