第2章 邂逅そして、第一調査
最初に口を開いたのはぼーさんだった。
「ナルちゃんやどう思う?」
「見える…というのは本当かもしれない。」
ナルの発言に首を傾げる
「どうして?」
「彼女は、証明しろと言った僕に、否とは言わなかった。」
「それに、普通なら嘘をついているとすれば、今はできないとかなんとかいうはずだろ?それに、彼女は俺たちにも見えるか見えないかを聞いた。」
「そうだ。普通霊能者もしくは心霊相談所等へ行った際には全員が見えるものと思っていることが多い。そうでないということは調べたと推測できる。」
「だから、本当に見えてるのかもって?」
「もしくは、本当に精神的な病気でそう思い込んでいる…かだ。」
さらに考え込むナルは、ふと顔を上げると口を開いた。
「原さんに予定を聞いてくれ。それと「関さんとの予定あわせだね。」あぁ。頼む。」
再びなにかを考えながら自室へと戻っていったナルを見送って、私は早速真沙子へと連絡を入れることにした。