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金曜日の放課後図書室で【鬼滅】

第5章 重なる身体


「き、杏寿郎....本当に一緒に入るの?」


「当たり前だ、ここまで来て嘘というわけがないだろう」



その言葉を聞きもう逃げられないなと腹を括った



「わかった...でも、あの、ね..脱ぐの見られるの恥ずかしいから後ろ向いてて」



最後の精一杯の抵抗だ

こんなことしたって意味は無いのは分かってるがせめて心の準備をさせて欲しい



「よもや、冬華は恥ずかしがり屋だな」


「お願い...」


「わかった、後ろを向いていよう」



そう言って私を優しく下ろすとくるりと後ろを向き服を脱ぎ始めた杏寿郎


私は意を決して制服を脱いでいくパチンと黒に赤の刺繍の入ったブラを外しお揃いのショーツを脱いだ



とっくの昔に全て脱ぎ終わってる杏寿郎は後ろを向いたまま私の準備が終わるのを待っていた


行為中に脱がされるのと自分で改めて脱ぐのでは羞恥の度合いが違う

だがもう仕方がない

先輩が跡をつけてないでおいてくれただけマシだ



「..いい、よ」



私の許可が降りようやくと言わんばかりにこちらを振り向く杏寿郎



「よもや....」



それだけ呟くと口元に手を当てほんのり顔が赤くなる



「ねぇ、っ、杏寿郎...恥ずかしいんだけど」


「...すまん、あまりにも綺麗なものだから」



それを聞きぶわっと顔に熱が集中する

らしくない、そう思いながらも喜んでいる自分がいるのは確かだった

杏寿郎はゆっくりと私に近づき優しく抱きしめる


直に肌が触れ合い杏寿郎の熱い体温が直接私に伝わる


それと同時に杏寿郎のモノが私の足に当たっていた


体温なんかよりずっと熱くて触れている肌が蒸発してしまいそうだ



「っっ、杏、寿郎...?」


「すまんっ、抑えられそうにない...だが、君に手は出さん約束する」


「...うん」


「さぁ、入ろう」



そう言って杏寿郎は浴室の戸を開けた

檜風呂特有の気のいい香りが漂うが私はそれどころじゃなかった
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