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金曜日の放課後図書室で【鬼滅】

第4章 相対する2人


「おい、起きろォ」



そんな声と共に目を覚ますと目の前ドアップに映し出される先程まで気が狂ったように体を重ね合ってた相手



「そんなに顔を近づけて...寝込みを襲うなんて卑怯ですよ?」


「あ"ァ"?下校時刻が近いから起こしてやったんだろうがァ」


「実弥さんあんまり激しかったものだからまた、盛ってしまったのかと...」


「冬華こそアンアン気持ちよさそうに喘いでただろうがァ」



少しからかうと怖い顔をする先輩



「そんなに怒らないでくださいよ」



お詫びに襟元を掴み引き寄せてチュッと軽いリップ音を立ててキスすると少し機嫌の治った先輩

自分の姿を見ると制服を着ており液が飛び散って汚れてしまったソファや室内も綺麗になっていた



「服着せてくれたんですか?ありがとうございます」


「気にすんなァ、それより帰るぞォ」



荷物を持ってドアの鍵を開けようとしている先輩

早く立ち上がらなければそう思い立ち上がろうとした時ズキィッと腰に激痛が走る



「い"ぃ"っっっ!!!」



思わず腰を押え前にあるローテブルに手を着く



「どうしたァ」



私の異変に気づいた先輩がこちらに近寄る

恐らく激しくヤりすぎたのだろう

腰に激痛が走っていることを伝える



「あーまじか、しょうがねぇしっかり掴まってろォ」



そう言って私をこの部屋に連れてきた時のように抱き上げ部屋を後にする



「先輩揺らさないでくださいね、揺らしたら殴ります」


「ここから落としてやろうかァ?」



鬼畜すぎる事を言う先輩

今ここから落とされたら私は確実に腰が死ぬだろう

けど、なんだかんだ言いながら揺らさないように気を使ってくれるあたり優しいと思う


しかし困った

このまま先輩に横抱きされたまま家まで送って貰う訳にはいかない

今は校舎内に人が居ないからいいが外には沢山いるし何より彼女さんの胡蝶先輩に悪い


あんな事をしておきながら何を言うかと思うがあれは秘密の関係だから良いのであってさすがに外でやったら周りの目がある

自分の彼氏が他の女を横抱きにしてたなんていい思いをする人は居ないだろう


車で迎えに来てもらうか


そう思い先輩にお願いして携帯を取り出そうと思った時

視界に特徴的な燃ゆる炎のような髪色の彼の後ろ姿が見えた
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