第2章 煉獄杏寿郎という男
どの服を選んでも似合ってしまう杏寿郎
もう店ごと買って全て着てもらおうかという危ない考えが一瞬脳をよぎったが何とか押さえ込みトップスとボトムス、コートを買い店を後にした
その後も昼食をとり、ウィンドウショッピングを楽しんだりして一日を終えた
帰り際
「冬華」
「なに?」
振り返ると同時にチュッと1つキスを落とされた
「っ、杏寿郎?」
「すまない、最近どうもな...まだまだ俺も未熟だ」
夕方で人通りがなかったから良いものの杏寿郎はまた1つ2つとキスを落としてくる
「だめよ、杏寿郎」
「分かっている、でも君と離れると思うと少し寂しくてな」
優しく杏寿郎の胸を押し返すと眉をしゅんとさせる杏寿郎
「一日だけよ?学校でまた会えるわ」
「でも学校ではこうして触れ合えないだろう」
あまりにも杏寿郎が寂しそうにするものだから可愛そうになってしまった
そこで意を決して
杏寿郎に抱き私からキスをした
「、と、冬華!?」
「今はこれだけしか出来ないからね、我慢してちょうだい」
「君には勝てんな」
「ふふっ」
そんな会話を交し私たちは別れた