第8章 花を手折る トレイ・クローバー
ーえ?いま、なんて…
トレイ先輩が放った言葉は私の嬌声に掻き消されて聞き取れなかった。
「ああっ、あっ、あああああーーっ!!」
敏感になってしまった身体はどんどん快感を呑み込んでいく。
それでもまだ足りないと下腹部は疼きっぱなしだ。
「はあっ、はあ…トレイ、せんぱ…」
「もういれていいよな…お前もこれ欲しいだろ?」
トレイ先輩はズボンから硬直して熱くなったモノを取り出し、秘部の割れ目に擦り付けてくる。
「らめ…こういうことは、すきな人とじゃないと…ぐっ!」
「お前は俺のことが好きじゃないのか?」
「うぐっ…トレ、せんぱ…はなし、て…」
トレイ先輩の手が私の首に伸びてきて、首を締められる。
気道かどんどん狭くなっていくような感じがしてきて、息がままならなくなってくる。
「媚薬も回ってるし、首締められたら何にも考えられなくなるなぁ…?」
トレイ先輩は片眉と、口端を釣り上げさせて意地悪な笑みを浮かべる。
その表情には愛しさが滲み出ている気がした。
でも、私はだんだん苦しくなってきて、涙がこぼれ落ちていく。