第4章 おもちゃがおもちゃでなくなる日
丸山side
いつぶりやろう…?
こんな風に大倉が誰かを想って
笑う姿を見るんは…
ずっと長い間
女の子のことを話す大倉は
どこか他人事のようで
どこか冷たくて
はっきり言えば
そんな大倉がすごく嫌いやった…
でもある日
大倉のスマホに
すごく迷惑そうな顔をして映る
女の子を見つけた…
あの日以来
大倉が1人スマホを見ながら
笑ってる姿をよく見かけるように
なって…
その笑顔は
今までとは違う
うまく言われへんけど
なんかあったかい感じがする
笑顔で…
こんな風に
大倉を笑わせてくれる女の子が
出来ることなら
これからもずっと大倉のそばにいて
あの日以来
冷たく凍り続けてる大倉の心を
溶かしてくれたらなぁ…
そんなことを考えるようになったん…