第3章 新しいおもちゃ

みごとに大倉様の策略にはまり


嫌々ながら

大倉様を家に招待する羽目になり




「あんまり動かないで

じっとしてて下さいよ汗？」


朝仕事に出る前に自分のために

仕込んで置いた

ハンバーグの種をフライパンに移しながら

そう言う私に


「はいはい、わかったから

焦がさんといてね笑？」


なんて嫌味を言う大倉様は…



女子の一人暮らしの家に

ずかずかと入り込んで


遠慮もなく部屋を物色しては


「以外ときれいにしてるんやん笑」


などと余計なことを言う涙


そんな大倉様を捕まえて


「もう、いいから座ってください…

もうごはん出来ましたから」


そう言って背中を押して机の前に

連れてくると…



「今後のために寝室も下見しとく…笑？」


なんて笑顔で振り返って

とんでもないことを言うから



「何を…はぁ？…

今後の…とか…ないですから…

ないないないない…」


なんて

慌てて大倉様から離れた私に



「別に今すぐ取って食うたりせえへんよ笑

とりあえずはこれ食べてからね？」


そう言って大倉様は

目の前に用意された

ごはんを食べはじめる…



「うま…これ…笑」


そんな言葉に

大倉様に目を向けると



本当に幸せそうに

ごはんを口いっぱいに頬張っていて



そんな顔を見ていたら


さっきまでの憎たらしさが消えて

なぜだかかわいいとさえ

思えてしまう…


これだから大倉様は…

ずるいんだよなぁ…笑