第7章 猛れ!体育祭!
そして迎えた最終種目。部活動対抗リレー。
「先生!頑張りましょうね!!」
「おう!」
他部活から激ダサと名高い部活Tシャツを身につけ、2人はぐっと拳を握った。
背中の"崇め奉れ"という文字が、今日に限ってはとても輝いて見える。
約1kmに渡る部活リレー。
人数の多い部活が圧倒的に有利だが、この2人にそんな事は関係がなかった。
「お前…なんだかんだ楽しそうじゃねえか」
「そうですね…先生達がいるから、いつもより楽しいんだと思います。」
ニコ〜っと心底嬉しそうに笑う舞の笑顔に、宇髄の心はズキュンと貫かれる。
「じゃあ先生、私あっちなので!!」
「お、おう……」
走り去った舞を見送った宇髄は、思わず自身の胸を抑えた。
(なんだ、!?あれは、!?!?ド派手に破壊力がありすぎる…!!!)
はっ、はっ、と荒い呼吸で前屈みになる姿は明らかに異様。
周りの生徒はドン引き…或いは心配そうに宇髄を見つめた。