第6章 合宿
昼食時間になり、一旦旅館に帰る。昼からのメニューも昨日の夜に考えたものに大して変更はないと判断し、茉実たちと雑談をしながら帰った。そして、昼食を終え、1時間以上の休憩を挟み各々満喫する。あたしも一人で部屋にいた。すると鞄の中の携帯に着信が入る。確認すると、相手は昨日友達になったばかりのさつきの名前が表示されていた。
話は今時間があるかとのこと。あと1時間くらいはあると伝えれば、せっかく友達になったからお話がしたいということだった。了承と部屋の番号を伝えると、すぐ行くと元気の良い返事が返ってきた。そして1分も経たないうちにノックの音が聞こえた。
「朱音ちゃーん!会いたかったよー!」
『わぷっ!さつき!胸が、胸がぁぁぁ!』
驚いて少し尻込みした所にさつきの特盛の大きな胸に圧迫され殺されかけた。ごめんと必死に謝るさつきをなだめ、部屋に備えてある座布団を出した。
『それにしてもびっくりだよ!まさか同じ所で合宿なんてさ』
「私も!けどまたこうして朱音ちゃんとお話し出来て、凄く嬉しい!」
少し照れたように言うさつきは本当に可愛い。まじ天使。それと、とさつきが続ける。
「青峰君のこと、本当にありがとう。昨日話した私の幼馴染って青峰くんのことなんだ。私にはもうどうすることも出来なかったから。本当に朱音ちゃんには感謝してる。そしてすごく尊敬する」
『さつきは私を買いかぶりすぎだよ。それに、あたしは何もしてないし、これから彼がまた戻っちゃうかもしれないし、寧ろその可能性のほうがかなり高い。あとは彼次第だよ』
それでも朱音ちゃんには感謝してると可愛い笑顔で言ってくれるさつき。だからあたしももう何も言わないことにした。それから暫く雑談をしていると、あたしの部屋に遊びにきた茉実たちと合流し、皆で会話を楽しんだ。女の子がたくさん揃えばもちろん始まる恋愛話。盛り上がってきたるけど時間が来てしまった。
『ごめん、話の途中だけどこの話はまた今度ね。さ、練習行くよ。さつき、あたしたちもう行かなきゃ』
「大丈夫!私たちももうすぐ始まるから!」
茉実「さつきちゃん、私たちも聞きたいことがあるからまた夜に話そうよ!もちろんさっきの続き!」
と茉実が約束を取り付け、さつきも笑顔でもちろんと答える。あたしたちは準備をして体育館と再び向かった。