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It’s a miracle!!!

第6章 合宿


1on1が始まろうとしている体育館は、部活が終わったのにも関わらず、全員がいた。

『…てっきり反対してくると思ったんだけど?』

凜子「本当ならそうするんだけどねー」

茉実「せっかく調子に乗ってる帝光を黙らせるチャンスじゃん?そこはもちろん応援するしかないっしょ!」

『茉実はもう少し柔らかく物を言いなさい。ま、あたしもキセキの世代がどれだけのモンか確かめたかったから、どういう理由であっても応援されたことには素直に喜ぶよ』

「あ?どういう意味だ?それじゃあまるで俺が負けるみてーな言い方じゃねーか」

『…あれ?そう言ったんだけど?』

俺と若槻の間には、吹くはずのない風が通り抜ける。青峰君ってキセキの世代のエースなんだって?と挑発にも似た質問が来る。肯定をすると、若槻はニヤリと笑う。

『ルールは?青峰君が決めていいよ』

「…10本中何本とれるか。どうだ?」

『クスッ…シンプルで青峰君らしいね。いいよ。…さぁ、やろうか』

若槻を取り巻く空気が一気に変わったのを感じた。それはきっと、コートの外まで。

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