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It’s a miracle!!!

第18章 そしてWCは伝説となる


蘭「何よ…今までとは別人じゃない!何をしたって言うの!?」

捺美「朱音ちゃんに教えてもらった事をしたまでですよ~」

茉実「ふふっ、捺美も言うねぇ!」

『こら、気を抜かないの!けど皆良い調子だね。このまま40点差つけるよ!』

「「「「はい!」」」」

それからは圧倒的だった。そしてブザーが鳴り試合終了。スコアは135対31と、50点差以上をつけての勝利だった。

蘭「そんな…一体何をしたって言うの!?」

『簡単な話ですよ。あたし達は自分自身と戦ったんです』

梓「…自分自身?」

優希「藤ヶ咲は思った以上に私達にそっくりでしたいつもはここで抜けるのに抜けない、いつもはここで決まるのに決まらない…そんなプレイばかりでした。けどそれは自分の得意とする部分と弱点が手に取るように分かると同じ意味だったんです」

捺美「色々やったけどそれは変わらなかった。だから朱音は言ったの」

茉実「相手が自分だと割り切った上でプレイするようにって。優希の言った通り、相手が苦手な事は相手も苦手なはず、逆に得意とする事も同じだって。でも苦手な事は私達本人さえも出来ない」

『だから賭けに出たんです。自分達の苦手を克服する事が出来たら勝てるはずって。正直失敗する方が確率的には大きい。けどあたしは皆を信じているからこそ心配はしていませんでした』

梓「凄い…凄いよ朱音ちゃん…」

蘭「…ここまで完璧にやられたら何も言えないわ。けど梓、あなたはこれからよ。朱音ちゃんの真似をする事も良いけど、やっぱり個人としての考えを持っていなくちゃいけない事が分かったわよね?」

梓「はい。朱音ちゃん、今度は負けないからね」

あたし達は全員、清々しい気持ちで握手を交わしたのだった。そして誠凛は決勝進出を決めた。
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