第18章 そしてWCは伝説となる
(赤司が少し壊れます。苦手な方は飛ばしてください。by作者)
お風呂から上がるとお兄ちゃんとてっちゃんが懐かしい物を出していた。あたしの今までの成長過程とも言える写真を。タオルを使って2人を軽くはたく。
兄「ぐっ…朱音に何と言われようがコレだけは譲れん!どうだ、赤司!これを見たいだろう!欲しいだろう!」
『何言ってんのよ。ただでさえ子供っぽくない征ちゃんがそんな安い挑発にのるわけ…』
「汚いぞ!僕にも見せてください!」
『…えぇーーーーー!?ちょ、征ちゃん!?』
木吉「えー?どうしよっかなぁー?ねぇ、智也さん?」
「ぐっ…そこを何とか!」
『ちょっと征ちゃん!本当に征ちゃんなの!?』
「すまない朱音…だが朱音の小さい頃の写真はかなりのレア物だ。これはゲットしておかなければ…」
征ちゃんはおかしくなってしまったようだ。と言うか悔しそうに顔をしかめる征ちゃんはまるで別人だ。
「どうすればそれを手に入れる事が出来るんだ…?」
兄「そうだなぁ…赤司、お前が今からやる事に5分間耐えたら1枚とは言わず、好きな写真を3枚くれてやるよ。ただしこの缶の中だけな。アルバムの方は父さんと母さんも大切にしてるやつだから。その分缶の中なら大丈夫だ。焼き増しはもちろんの事、大事な時期やこれと言った時のモノじゃないからな」
木吉「もちろん俺ももらったぜ。しかも10枚もな」
『ちょっとぉぉ!あんたら何勝手にあたしの写真で取引してんのよ!征ちゃん、こんな勝負…」
「いいだろう。受けてやる」
『人の話を聞けぇぇぇ!』
「大丈夫だ、朱音。前にも言ったが、僕は今まであらゆる事で負けた事がないし、この先も無い。全てに勝つ僕は、全て正しい。僕に逆らう奴は親でも負かす(ドヤァ」
その瞬間、あたしは後悔した。このバカ男3人は本気だ。もう何を言っても無駄なんだ、と。