• テキストサイズ

It’s a miracle!!!

第18章 そしてWCは伝説となる


朱音が風呂に向かい姿が見えなくなった時、智也さんと木吉がムクリと立ち上がった。今この場には僕達3人以外に誰もいない。

兄「親父は認めたみてーだが、俺は認めないぜ」

木吉「残念だが俺もだ。朱音は俺の妹だと思ってるからな」

あまりにも直球に言われたため少しムカついた僕は、朱音の兄だという事も忘れ、いつもの口調で言い返した。

「朱音の父親に認めてもらったんだ、君たちにとやかく言われる筋合いはない。それに決めるのは誰でもない、朱音本人だ」

兄「…やっと皮が剥がれたか。確かに決めるのは朱音だよ。それに鉄平はともかく、俺は血の繋がった兄貴だ。1人の女性として見るわけにもいかなければ、兄として妹の幸せを1番に願わなくちゃならねぇ。朱音がお前と一緒にいる事を望んでしまえば俺は見守る事しか出来ねぇよ」

木吉「俺も智也さんと同意見だ。朱音の事はもちろん大事だし、妹みたいな存在だと言ったが、もしかしたら1人の女性として好きなのかもしれない。だが朱音が赤司を望むなら、俺は素直に身を引こう」

「…一体何が言いたいんですか」

朱音の兄と、玲央達と同じ無冠の5将である男の言葉の意図が読み取れない。こんな時朱音なら簡単に分かるのだろうか。

兄「つまり…ちょっとくらい俺の妹だって自慢させろよぉぉー!まだ俺達の所にいるって自慢させてくれよぉぉー!」

「…は?」

木吉「そうだぞ!赤司だって朱音の気持ち気付いてるんだろ!だったら今しか自慢できる時ないじゃないかぁぁー!」

…前言撤回。僕より年上の大の男が目の前で駄々をこねるだなんて分かりたくなかった。

兄「ふんっ!俺なんて朱音が生まれた時から知ってんだぞ!一緒に風呂も入った事あるんだぞ!結婚するって言ってたんだぞー!」

木吉「俺だってな、本編では書かれてないが朱音と一緒に寝た事あるんだぞ!赤司より先に出会ってたんだぞ!」
/ 483ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp