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It’s a miracle!!!

第18章 そしてWCは伝説となる


そんな場面で…いや、そんな場面だからかな。大ちゃんは凄く楽しそうだった。初めて見た時からそうだった。相手が強ければ強いほど目を輝かせ夢中でプレイしていた。あたしと戦った時も、大我君と戦っている今も。あんなに楽しそうにバスケをする大ちゃんを久しぶりに見た。

2人のエースが散らす火花は、会場全てを魅了し永遠に続くかに見え、また誰もがそうであってほしいとさえ思った。だけど決着は突然訪れた。大我君が大ちゃんを、抜いた。逆に今度は大ちゃんが大我君を抜こうとするが、それは防がれた。

茉実「これは…火神君の方が速いって言うの!?」

『違う…これはゾーンのタイムリミットだ!』

藍「確かにゾーンは100%の力を発揮する反面、反動も大きい…けど何で青峰君だけ!?」

『これは憶測でしかないんだけど、大我君もとっくに限界は来てる。けど大我君は1人じゃない。支えがあるから、皆で戦ってるからきっと…』

大我君は大ちゃんのシュートをブロックし、カウンターは成功。残り30秒でついに1点差までになった。だけど大ちゃんはブロックされたときに座り込んでしまったまま起きようとはしない。ここはTOが欲しい所だけど桐皇は要請しなかった。

優希@「TO取らないの?ここは取るべき場面じゃ…」

『本当は欲しい場面だけど、コートの中にしか分からない空気があるからね。良くも悪くもTOを取れば流れは変わる。選手の目を見て判断する時もあるんだよ。戦略より気持ちを優先する時がね』

日向「1本!死んでも止めんぞ!」

誠凛はDFに全力を注ぎ込んだ。桐皇はもちろん大ちゃんに任せる。大我君がきっちりと止め、てっちゃんもヘルプに入っている。止めたと思った時、大ちゃんはフォームレスシュートを決めた。

捺美「ここにきてまだあんなシュートが撃てるなんて…」

「負けるかよ!勝負ってのは勝たなきゃ何も面白くねーんだよ」

再び3点差で残り15秒。、もはや誠凛に延長を戦う力は残っていない。3Pで同点じゃだめだ、どうしてもあと2本いる。このまま終わったら前と何も変わらないじゃない…

『勝て、誠凛!絶対諦めるな!』

花帆「頑張れ誠凛ー!」

宗助「負けるな!絶対負けるな!」
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