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It’s a miracle!!!

第18章 そしてWCは伝説となる


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木吉「朱音、日向には言ったんだがやはりお前にも言っておかなければと思ってな」

『?何?急に改まってどうしたの?』

木吉「昨日病院に行って検査を受けてきた。そこで言われたよ、俺があいつらと一緒にバスケが出来るのはこの大会が最後だ」

『…え何で?1年は大丈夫じゃなかったの!?』

木吉「俺もそのつもりだったんだけどな。今までの試合で少し無茶したせいか、思ったより早く悪化してるらしい。次のIHはもちろん、関東大会もまず無理だそうだ」

てっちゃんは明るく言った。だけどあたしはどういう反応をしていいか分からなくなり黙り込んでしまった。するとてっちゃんの大きな手があたしの頭に乗せられる。

木吉「そんな顔しないでくれ。手術よりも今あいつらとバスケをする事を選んだ。俺はこれっぽっちも後悔してないぜ。例え手術した後どんなに明るい未来があったとしても、俺は今あいつらと一緒に戦いたいんだ。そんなふうに思える仲間と全国の舞台に立とうとしてる。むしろこれ以上ないくらい幸せだと思ってるよ。朱音、朱音はこんな俺を応援してくれるか?」

てっちゃんの言葉には少し、不安が隠されていた。もしあたしの言葉がその不安を取り除くのなら、あたしは喜んでこの言葉を贈ろう。

『もちろんだよ。それがてっちゃんの出した答えなら、あたしは全力でそれを応援する』

てっちゃんはありがとうと笑った。その笑顔にはもう不安なんて見えなかった。

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「また今度じゃダメなんです。次じゃない…今勝つんだ!」

過去の記憶に入り込んでいたあたしは、テツ君の言葉にハッとした。そしてあたしの仮説が確信へと変わる。それを後押しするように誠凛の顔つきが変わり、闘志は今まで以上に膨れ上がった。

『…あたしが間違ってた。そうだよね、未来の事なんてどうでもいい。大事なのは今なんだよ』

花帆「朱音…」

『テツ君は…誠凛はやるつもりだよ。今後桐皇に勝つ事を捨ててまでやろうとしている、正真正銘の切り札を』
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