第17章 WC予選での波乱
日向先輩の3Pを皮切りに誠凛の動きが一段と良くなった。そして外が入るようになって中も生きている。こうなった誠凛を止めるのは大変だ。それに比例するように誠凛は1点リードを作れた。そして残り1分。今まで黙っていた花宮がテツ君目掛けて肘を振り下ろそうとする。きっと流れを変えた原因のテツ君が気に入らなかったんだろう。けどテツ君はそれをかわす。しかしかわすことに一杯になったDFの隙をつき、花宮自身がドライブで攻め込んだ。さすが無冠の5将とでも言える速い動き、そしてフローターショットを決めた。
花宮「小細工なしでも俺は点なんていつでも捕れんだよ。正直お前らを潰せなかったのは不満だが、まあいいや。勝てばどっちにしろお前らの夢はゲームオーバー、虫唾の走る友情ごっこもおしまいだ」
「…ふざけるな。僕はキセキの世代のバスケットが間違ってると思って彼らと戦う事を選びました。けど彼らは決してお前のような卑怯な事はしない!そんなやり方で僕らの、先輩達の、誠凛(みんな)の夢の邪魔を…するな!」
テツ君のイグナイトパスは大我君の手に渡り、気持ちのこもったダンクを決める。再び逆転した誠凛は最後まで気を緩める事無く戦い、得点を重ね勝利を掴んだのだった。そして同時にWC出場権も手にしたのだった。