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It’s a miracle!!!

第17章 WC予選での波乱


『この言葉があったからこそ辛いリハビリにも耐えきれたんだって。てっちゃん言ってたよ、今のこの仲間に出会えた事は本当に奇跡なんだって』

兄「鉄平は良い仲間に出会えたのか。なら俺が心配する必要はなかったか」

『ううん、お兄ちゃんには本当に感謝してるよ。お兄ちゃんのおかげでてっちゃんの足も調子良いみたいだし、何よりあたしが心強かったんだから』

兄「朱音…朱音ーっ!くそー!兄妹に生まれて良かったんだか最悪なのかもうよくわかんねぇー!」

藍「相変わらずびっくりするくらいの兄妹愛ですね…」

藍の言葉に皆の顔に賛同の色が見える。お兄ちゃんがお兄ちゃんじゃなかったら…なんて最近は考えてなかったな、なんて思ったのは秘密。

今吉「あれ?朱音ちゃんやないか。隣にいるイケメンさんはまさか彼氏か?」

『今吉さん!それに桜井君や皆さんも…この人はあたしの兄ですよ。さつきと大ちゃんは一緒じゃないんですか?』

今吉「お兄さんやったんか。それにしても美形兄妹やのう。青峰と桃井ならもうすぐ来るはずやで。っと、噂をすれば何とやらや。来よったで」

「あれ?朱音か?」

「えっ、朱音ちゃん?わー、1週間ぶりー!」

少し遅れて大ちゃんとさつきがやって来た。必ず誤解されるあたし達兄妹の関係性について大ちゃんがやっぱり聞いてきたけど、さつきが代わりに説明してくれたためあたしは少しばかり楽をさせてもらった。そうこうしている間に両チームが整列していた。

今吉「さぁ始めるで。勝てばWC、最後の大一番や」

審判により空中に高く放り上げられたボールを合図に、試合は始まった。てっちゃんがジャンプボールを奪い、伊月先輩に渡りそのままラン&ガン。そしてテツ君がボールを持ったという事は、初っ端から大技を出すつもりのようだ。

「あぁ?テツがボールを持った?」
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