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It’s a miracle!!!

第17章 WC予選での波乱


「あれ?桃っちじゃん。黒子っちと緑間っちの試合見に来たんスか?」

『久しぶりだね、さつき』

「朱音ちゃん!きーちゃん!」

「その呼び方やめてくれないッスかね…」

「だってきーちゃんはきーちゃんでしょ?朱音ちゃん、他の皆は?」

『誠凛の皆は観客席で見てるよ。あたしは席がない涼君のために一緒にここで観戦中』

「そっか、後で挨拶に行かなきゃ。それできーちゃんは1人で来たの?」

「そッス。先輩達誘っても皆断られて…心細いったらなかったッス!」

「それきーちゃんが言っちゃう?」

『あれ?そう言えば大ちゃんは?』

「それが聞いてよ朱音ちゃん!青峰君たら一緒に来てくれないんだよ!?それに女の子を1人で行かせるなんて信じらんない!」

あたしは大ちゃんを思い出すと苦笑しか出来なかった。さつきはプンプンと頬を膨らませながら可愛く怒っている。

「ま、本当なら負けた相手と並んでみるのも変な話ッスけど、お互いもうWC出場は決まってるしね。一時休戦って事で」

「…ん、そだね。そうだ、それより試合は?」

「いやぁ、なかなか面白い事になってるッスよ」

誠凛は大我君とてっちゃんとで真ちゃんにダブルチームを続行していた。とにかく真ちゃんを止める、それが誠凛の最優先事項なのだろう。だが秀徳はインサイドも強い。真ちゃんを止めても得点は秀徳に加算される。しかし誠凛も負けてはいない。超高速パス回しによってハイスピードでOFに向かう。そして最後はてっちゃんの後出しの権利によってシュートからパスへと変えられた攻撃に着いていけず得点は誠凛。

「今までより何倍もOFがアップテンポになってるッス。これが新しい誠凛…」

「型は全く違うけど…うちと同じ?」
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