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It’s a miracle!!!

第16章 高校生活をenjoyしようか


「若槻、お前が言ってた新しい発見っての、俺も見つけた気がするぜ。誘ってくれてサンキュな」

『ううん、あたしは何もしてないよ。それに見つけたのは紛れもない火神君自身なんだから、もっと自分に自信持ってね』

「朱音さん、僕からもお礼を言わせてください。今まで学校行事には形だけ参加していた僕が、初めて楽しめました。あの時朱音さんが誘ってくれなかったら僕は今まで通り何も思い出もなく過ごしていたと思います」

『テツ君が楽しめたのならば、あたしも嬉しいよ。それにテツ君と種目は違えど、また一緒にコートに立てた事、嬉しかったから』

3人で微笑み合う。そろそろ帰ろうという事になり、制服に着替え体育館をあとにする。そして3人で通いなれた通学路を歩く。

「そう言えばよ、俺も朱音って呼んでいいか?何か皆そう呼んでるし、俺だけ距離ありそうじゃん?」

『あ、そうだね。いいよ!じゃああたしは…って火神君のあだ名思いつかないな』

「あだ名?」

「朱音さんは男性を呼び捨てするのに躊躇いがあるみたいなんですよ。僕はテツヤだからテツ君、黄瀬君は涼太だから涼君、緑間君は真ちゃんと言ったように」

『そ!けど、火神君はかがみたいが、でしょ?たいちゃん…は大ちゃんと被るし』

あたし達3人は仲良く火神君のあだ名について考える。いろいろ案が出たけど、しっくりくるものは無かった。

「もう普通に大我でよくねーか?それが無理なら大我君とか。これじゃいつまでたっても決まんねーよ」

「僕も賛成です。このままじゃ埒があきません」

『そうだね。じゃあ大我君って呼ぼうかな』

「おう!じゃあ改めてよろしくな!んじゃ、また明日な、黒子!朱音!」

火神君は嵐のように走って帰って行った。テツ君と顔を見合わせクスリと笑うと、2人でまた歩き出した。そして色々な話をしていると間もなく家に着く。

そして数日後、球技大会の時に撮った写真が全員に配られた。その写真はあたしの部屋に飾ってあるコルクボードの中の大切な思い出コーナーに追加された。そしてその写真の周りには中学時代、高校時代に撮った女バスの写真、帝光中の皆と3連覇した時の記念写真、中学時代のクラス写真の他に、夏休みに水族館でイルカと一緒に撮影してもらった、征ちゃんとの写真も飾られている。
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