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It’s a miracle!!!

第16章 高校生活をenjoyしようか


「あー…別に俺は出なくていいわ。そんな暇あったら練習してーし。つか黒子はどーすんだ?」

「僕も出なくてよければ出ません」

火神君が話を振った事によりテツ君も話に混じる。そしてどうせ僕が出ても足を引っ張るだけですから、と付け加えた。

花帆「えー、2人とも出ないの?せっかくのクラス対抗なのに…」

宗助「そうそう。俺らのクラス仲が良いって他のクラスの奴らから羨ましがられてるんだから、ここで更に見せつけてやろーぜ!」

「いや、俺らはいいからお前達だけでやれよ」

『火神君、テツ君。そりゃWC予選前で大変な時期だけどさ、あたしたちは高校生なんだよ?もっと高校生らしい事しようよ。もちろんバスケも頑張る。それにチームプレイの練習にもなるし、他のスポーツをやる事によって新しい発見ってのは見つかるんだよ』

もちろんバスケをやるという事を否定するつもりもないし、応援だって協力だってしたい。けれど高校生というのは長い人生の中でたった3年間だけ。その3年間全てをバスケに注ぐという意見もあるけど、バスケ以外にも大切な友達との関係を築きあげていくものだとあたしは思っている。あたしの言葉にテツ君も火神君も納得してくれたようで、同じバレーに出ることが決まった。

それから1週間後、今日は球技大会当日。あたし達はバレーの練習は体育の授業でしか出来なかった。学年を越えて行われるトーナメントは白熱していた。各クラス2チーム出場している中、B組Aチームとして出場していたあたし達は、初戦から優希と雅のチームと対戦したが、宗君の反射神経の良さを活かしたセンター、花帆とテツ君の安定したバック、千絢の正確なトス回し、そしてバスケでの跳躍力を活かしたあたしと火神君の高さのあるスパイクは、バレー部の人達から拍手が送られるほどだった。そして試合のない空き時間はバスケ部員はバスケの審判も行わなければならなかった。今はあたしと火神君、てっちゃんが担当している。

木吉「ふぃー。今までバスケしかして来なかったが、バレーというのもなかなか楽しいもんだな」

「そうスね。特に自分が打ったボールが相手コートに突き刺さるのは」

木吉「何!?火神のスパイクはコートに刺さってしまうほど強烈なのか」

「いや例えだよ!はぁ、この人と会話するのは疲れる。若槻、俺ちょっと飲み物買ってくるからあとはよろしくな」
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